最新のXOOPSを入手する

どのバージョンを選択すべきか

現在手に入る日本語版XOOPSには主に旧来からあるXOOPS2.0.xJP系列と、2007年に正式版がリリースされたXOOPS Cube Legacy2.1.x~2.2.x系列の2種類があります。
どちらも現在ではそれほど大きな問題なく運用でき、無償で利用できますが、下記のような特徴があります。

各プロジェクトの成り立ちは「XOOPSについて」をご覧ください。

動作環境
対応システムはLAMP環境において、XOOPS Cube Legacy2.2本体がPHP5.1.6以上、MySQLが5.0.95以上を推奨です。PHP4以下は動作対象外になりました。上限はPHP5.4.15まで確認が取れていますが、それ以外は是非ユーザの動作報告をフォーラムまでお願いします。
推奨ディストリビューションであるXOOPS Xに関してはPHP5.2以降、MySQLはXOOPS Cubeと同じです。
2013/07/19現在

XOOPS Cube Legacy 2.1.x~2.2.x
2007年4月にリリースされた、より進歩的な設計で書かれた最新のXOOPSです。
旧XOOPSにおける問題点を克服するべく、新しいコンセプトでコア部のソースが書き直されたソフトです。これを作るために「XOOPS Cubeプロジェクト」は本家からフォークしたのです。
「XOOPS Cube」の最大の特徴は今後リリースされるであろうさまざまな「Base」と組み合わせた際の自由な拡張性なのですが、第一弾である「Legacy2.1」と組み合わせたこれは、旧XOOPS2.0.xとの(完全ではありませんが)互換性を保つことが出来ます。それによりXOOPS2.0用の、特にフォーク後のJP版用のモジュールの多くが利用可能です。
しかし、「XOOPS Cube」にはXOOPS2.0のように「標準モジュール」という物は同梱されていません。モジュールは自分で別に手に入れるかディストリビューションを利用してください。
2011年、XOOPS Cube Legacy2.1の発展型であるXOOPS Cube Legacy2.2が正式リリースされました。非常に多くの機能アップが図られ、XCL運用のウィークポイントであった速度の点でも軽量高速化が実現されています。

XOOPS 2.0.xJP
2003年にリリースされた、本家版の流れを汲む「XOOPS」です。
2005年4月のXOOPS日本チームによる本家からの独立以後は、日本チームが母体になった「XOOPS Cubeプロジェクト」から本家とは別の思想による2.0.16aまでのバージョンアップ・メンテナンスが行われました。よって、同じバージョン番号であっても本家版XOOPSとは別のXOOPSであることに注意が必要です。
しかし、既にメンテナンスが行われなくなって久しいですし、サイトセキュリティを考えるとXCLあるいはJPExなど現在でも「管理」されているものに移行することが適切で、使用はお勧めできません。。

XOOPS JPEx
すでに開発の止まったXOOPS2.0.x-JPをメンテナンスしていこうと言うプロジェクトです。中心開発者がCubeに移行してしまった今、旧2.0系の扱いをどうするかと言うのは大きな問題です。現在でも2.0の愛用者は多いですし、セキュリティホールが見つかった場合どうするか、2.0時代に積み残した課題はどうするか、このプロジェクトによってそういった心配が解消されるかもしれません。サーバー環境などによってCubeに移行したくても出来ない場合もありますし、そうしたユーザにとってこのプロジェクトは大きな福音となっていました。
2012年どうやらJPExはその活動を終了した模様です。サポートがなされない為、今後のご利用はお勧めいたしません。

旧バージョンの入手
セキュリティ上の問題が大きく、まったくお勧めできませんが、旧バージョンもSourceForge.JP上の旧XOOPS Cubeプロジェクトサイトから入手することが出来ます。
学術的な理由や止むを得ない理由で旧バージョンを入手したい場合はこちらからダウンロードしてください。重ねて書きますが、旧バージョンにはかなり大きなセキュリティホールがいくつか存在しています。公開サーバでの運用はお避けください。

ディストリビューション

XCL2.1以降、XOOPS Cubeには「標準モジュール」が同梱されなくなってしまったため、ユーザは目的に合ったモジュールを自分で探し出し、個別にインストールする必要があります。
このような不便を解消し、あらかじめユーザ評価の高いモジュールや使用頻度の高いモジュールをパックとして同梱し、インストーラやコア自体にも使いやすい機能を加えた「ディストリビューション」という配布形態が出て来ました。初心者には基本的な機能のモジュールを自分で探す必要が無いため、これを最初の一歩とするのがお勧めです。

Pack201x(XOOPS X)
ホダ塾が活動を止めてしまった今、後継の第一候補として出てきたのが「Pack201x」ディストリビューションです。
これはホダ塾と同じような自然発生的な技術者集団による草の根ディストリビューションで、最新のXCL2.2をベースにしているのが特徴です。同梱モジュールもホダ塾HDに有ったモジュールに対して再度見直しがなされ、インストーラや同梱テーマにも新しい試みが取り入れられています。「Pack」の後に付く年号は今後更新されていく予定です。
2012年に入って、このPack2012は新たに「XOOPS X」と名付けられたようです。「X」はXOOPS誕生から10周年の意味も込められているとのことです。

xCCK
現在のXCL2.2メインコミッターであるkilica氏が開発している、ディストリビューションの「別の道」です。「機能別にたくさんのモジュールを同梱する」ディストリビューションに対し、xCCKは「ひとつのモジュールが何にでも使える」という新たな道を提案しています。
この方法であれば使用しない「余ったモジュール」も存在しませんし、いくつもの作者の異なる使い勝手の違うモジュールと格闘することも少ないでしょう。ただし、ある程度以上のXOOPSやPHPへの知識は必要です。これまでXOOPSを長期間扱ってきた方や、開発のベースにする方にお勧めです。

TOKYOPen(東京ペン)
XOOPS初期からコアやモジュールの開発に携わってきた株式会社RYUSのRyuji氏の手による、ディストリビューションというより、XCL2.1のフォーク(分離)プロジェクトです。こちらは企業ディストリビューションの形になりますが、パッケージの配布自体は現時点では無償で行われる予定です。
特別な知識が無いユーザにも使いやすいようXCL本体にも様々な手が加えられ、一通り必要なモジュールも同梱されますので、「すぐ使えるCMS」を目指しているようです。XCLから分離したプロジェクトのため、XCLとのモジュール互換性は今後失われていく可能性が高いようですが、企業プロジェクトですのでそちらの手当ても強力になされることを期待しています。 2011/11時点の情報では2011年末に1.0ベータがリリースされる予定です。
※2012/7月時点の情報ではメインコミッターのryuji氏の多忙により、開発はストップしているようです。

ホダ塾ディストリビューション
最初にアナウンスされたディストリビューションとして「ホダ塾ディストリビューション」があります。これは「ホダ塾」というXOOPS研究会からリリースされている無償で利用できるXOOPS Cube Legacu2.1.xをベースにしたパッケージです。セキュリティや安定性を鑑みて信頼できるモジュールをセットにし、D3モジュールのインストールには必須であるにもかかわらず初心者には面倒なxoops_trust_pathの設定や、安定運用には必須なprotectorやaltsysモジュールを初回インストール時に自動的に導入できます。
2011年現在「ホダ塾」の活動は停止し、メインサイトも閉じられることがアナウンスされました。パッケージに関しては今後もSourceForgeからダウンロードできます。

その他のXOOPS

本家版XOOPS
今は袂を分かってしまいましたが、XOOPS本家でリリースされているXOOPSも手に入れることは出来ます。ただし、日本チームが離れてしまったために日本語ローカライズ版は存在しないため、自分で日本語ファイルを用意しなければなりません。また、フォーク後のJP版向けのモジュールとの互換性に難があったり、トラブル情報や日本語XOOPS関連サイトでの情報を得ることが難しかったり、かなり制約があります。
そして、現在の本家版XOOPSはアルファベットなど1バイト文字圏の開発者が中心になって開発されているため、日本語など2バイト文字への対応が難しく、文字化けなどのトラブルに遭遇する可能性が高いことと、サイトセキュリティへの関心が日本ほど高くなく、JP版ほど安全性に信頼が置けないという欠点もあります。(これらは日本チームがフォークした理由でもあります)
よって、英語オンリーで運用するなどの理由でもなければ、本家版を敢えて利用する理由はさほど無いと考えます。しかし、本家サイトに登録されている膨大なモジュールを利用できる(これらも安全性に?が付く物も多いのですが)魅力はあります。
なお、新体制で進められてきたXOOPS3開発はどうやら頓挫している模様です。

※2011年6月時点での本家版最新バージョンは2.5です(XOOPS Cubeのバージョンとはまったく関係がありませんので注意してください)。本家版は2.3以降それ以前との互換性をかなり捨ててしまったため、移行には注意が必要です。テーマに関しても2.3以後のものを旧2.0系列やXOOPS Cubeでそのまま使用するのは困難です。。
しかし2010年に本家の日本語サポートサイトも立ち上がったため、新規に導入するには状況が整いつつあるかもしれません。また、先行きは不透明ですがXOOPS Cubeとの再統合話も持ち上がっています。

ImpressCMS
2007年の指導部交代に伴って本家はほぼ内紛状態になり、新指導部に反対する勢力が財団を清算して飛び出したのがImpressCMSです。
顔ぶれを見る限りは本家の旧来の流れを受け継ぐのはこちらのような気もしますが、プロジェクトの旗揚げから数年を経て一定の評価も得ているようで、欧州圏ではそれなりの人気もあるようです。
2011/11現在での最新バージョンは1.3ですが、開発が進むにつれて持ち味であった旧XOOPS2.0との互換性も失われてきつつあるようです。